腹痛

例えば下記のような症状

  • 気が付くとお腹をさすっている
  • 痛みで目が覚めることがある
  • 便秘と下痢を繰り返す
  • お腹を押さえると痛みが増す
  • お腹がグルグル鳴り、差し込むように痛む
  • 食後2時間ほどたってから痛みが出る

腹痛の原因

腹痛の原因は様々です。
ウィルスや細菌感染で時間がたてば症状が改善するものから、「がん」などが隠れている場合もあります。 日頃のストレスがたまり、自律神経のバランスが崩れることが原因になることもあります。
胃や大腸などの消化管だけでなく、膵臓や胆のうなどの病気が原因になることもあります。
お腹の違和感や痛みが繰り返す場合は、速やかにご相談ください。

痛みの特徴

  • どのような痛みか(鈍い痛み、差し込むような痛み 持続する痛み、波がある痛みなど)
  • いつから痛み出したか
  • 痛みの部位
  • 痛みの部位は移動するか
  • 姿勢による変化はあるか(起き上がるときに痛いなど)
  • 痛み以外の症状もある(発熱・下痢・嘔吐・胸痛など)

心当たりの有無

  • 原因行動(海外に行っていた、生ものを食べた、など)
  • お薬に関して(鎮痛剤や解熱剤)
  • 職場や学校などの環境の変化
  • 妊娠の可能性

腹痛の原因となる病気

上腹部痛

  • 逆流性食道炎
  • 胃・十二指腸潰瘍
  • 急性膵炎
  • 胆石症、胆のう・胆管炎 など

下腹部痛

  • 虫垂炎・憩室炎
  • 感染性腸炎
  • 尿路結石
  • 敏性腸症候群
  • 膀胱炎 など

腹痛の時に行う検査

血液検査・尿検査

血液検査でわかることは、

  • 腸に炎症がおきていないか?
  • 肝臓や膵臓に炎症がおきていないか?
  • 胆のうや胆管に炎症が起きたり、胆石が詰まったりしていないか?
  • 貧血が進んでいないか?

などの情報が得られます。

がんを疑う場合、腫瘍マーカーなどの確認も可能です。 尿路結石や膀胱炎が疑われる際は、検尿検査が重要です。

便検査

便潜血検査

消化管からの出血の有無を示す指標です。非常に敏感な検査です。

便中カルプロテクチン検査

便の中の炎症の程度を示す検査です。潰瘍性大腸炎やクローン病など炎症性腸疾患の炎症の強さをよく反映します。

便培養検査

便の中に悪い菌(細菌)がいないか調べる検査です。

腹部エコー検査

お腹に医療用のゼリーを塗って、エコーの発生器であるプローブをお腹にあてて検査をします。
腹部の検査であるCTやレントゲンとは異なり、放射線被ばくの心配がありません。肝臓や膵臓、胆のうなど大腸カメラでは観察できない腹部の臓器の状態を確認することができます。
痛みや苦痛は一切ありませんので、安心して気軽に受けていただくことができます。

腹部レントゲン検査

腹部にX線をあてて、腹部の状態を確認するレントゲン検査です。小腸や大腸のガスの量や状態を確認します。
主に腸閉塞の診断や便秘の状態確認などに有効な検査です。

内視鏡検査

胃カメラ

上腹部痛、胸やけ、胃もたれといった症状がある場合、胃カメラ検査を行います。
喉から食道、胃、十二指腸の粘膜の状態を観察し、炎症の有無や程度の特定、様々な疾患に特有の病変などを観察します。
また、疑わしい組織を採取して病理検査を行うことで確定診断することも可能です。
当クリニックでは、できるだけ楽に受けられるように、経鼻内視鏡を用いて検査を行ないます。鎮静剤を用いた苦痛のない検査が可能ですのでご安心ください。

大腸カメラ

下腹部痛があり、大腸の病気が疑われる症状がある場合、大腸カメラ検査を行います。
肛門から細くて小さいスコープを挿入し、まずは盲腸まで進め、引き抜くようにしながら結腸、直腸と大腸全体の粘膜をつぶさに観察します。
また検査中に疑わしい病変を見つけたらサンプルを採取し病理検査を行うことや、大腸ポリープを見つけたら切除する日帰り手術を行うこともできます。
当クリニックの大腸カメラ検査では、鎮静剤・鎮痛剤を使って楽に受けられる方法を選択される場合がほとんどです。