味覚障害は、人口の約1〜2%の方に見られる症状で、加齢や病気、薬の影響などさまざまな要因によって引き起こされます。
近年では、新型コロナウイルス感染症の影響により、若い世代でも味覚障害を訴える方が増加しています。
味覚障害の原因
味覚障害の原因として、以下のような要素が挙げられます
感染症
風邪や新型コロナウイルスなどのウイルス感染や細菌感染が味覚に影響を与えることがあります。
薬の副作用
降圧薬、抗うつ薬、抗菌薬など一部の薬が味覚に影響を及ぼす場合があります。
栄養不足
特に亜鉛不足が味覚障害の一因となることがあり、亜鉛の補充が有効です。
加齢
年齢とともに味覚細胞が減少し、味覚の感度が低下します。
口腔や歯科の問題
歯周病や口腔乾燥症(ドライマウス)も味覚に影響を与えることがあります。
消化器がん
味覚障害は消化器系のがんが原因となる場合もあります。消化器がんに関連する場合には、早期発見・治療が重要です。
治療
味覚障害の治療は、その原因によって異なります。原因を特定したうえで、適切な対応を行います。
薬の調整
薬が原因の場合は、担当医と相談して薬の変更を検討します。
栄養補給
亜鉛やその他必要な栄養素をサプリメントや食事で補います。
感染症の治療
感染が原因の場合は、適切な治療を行うことで回復が期待されます。
口腔ケア
歯科医と連携して口腔内の衛生状態を改善することで、味覚の改善が見込まれます。
当院での内視鏡検査
味覚障害の背後に消化器がんの可能性がある場合、早期に発見することが重要です。
当院では、消化器がんの診断を含めた内視鏡検査を行っております。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。