健診結果が気になる方へ

脂肪肝から肝硬変・肝がんを防ぐために

脂肪肝は放置すると危険です

お酒を飲まない人でも、肥満や糖尿病、脂質異常などにより脂肪肝(MASLD)が増えています。炎症を伴い進行する状態を「MASH(代謝異常関連脂肪性肝炎)」と呼び、放置すると肝硬変や肝がんを引き起こすことがあります。

FIB4指数で肝臓の硬さを推定

血液検査(AST、ALT、血小板、年齢)から計算できる「FIB4-index」で、肝臓の線維化(硬さ)の進行を予測できます。

FIB4-indexの目安

FIB4値リスク対応
1.3未満線維化の可能性は低い定期的な健康管理
1.3〜2.67中等度リスク腹部エコー検査などで確認
2.67以上進行性線維化の疑い専門医で精密検査を推奨

治療と予防

MASHの治療は生活改善が中心です。
・体重を5〜10%減らす
・糖質・脂質の摂取を控える
・運動習慣をつける
・糖尿病や高脂血症のコントロール
当院では採血によるFIB4評価や、必要に応じて腹部エコー検査を行い、肝臓の状態を確認します。

まとめ

脂肪肝は早期に見つけて生活を整えることで、肝硬変や肝がんを防ぐことができます。健康診断で肝機能異常を指摘された方は、ぜひ一度ご相談ください。