下痢でお悩みの方へ

下痢は、通常の便に比べて水分が多く含まれる状態です。正常便は水分を70-80%含んでおり、80%を超えると軟便、90%を超えると水様便となります。下痢には、短期間で治まる「急性下痢」と、4週間以上続く「慢性下痢」があります。

急性下痢の多くは、細菌やウイルスによる感染性腸炎が原因です。感染性腸炎は多くの場合、自然に治癒しますが、重症化すると脱水症状が起こるため、早めの水分補給が重要です。一方、暴飲暴食や特定の食品、お薬が原因の非感染性腸炎も急性下痢の原因となります。

慢性下痢が続く場合、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、大腸がん、甲状腺の異常などが考えられます。このような場合、原因疾患を速やかに特定することが重要です。そのため、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は重要な選択肢の一つです。大腸カメラは、大腸の粘膜を詳細に観察し、腫瘍や炎症、ポリープなどの異常を発見するために非常に有効です。特に、下痢が長期間続いたり、血便や便秘を伴う場合は、大腸がんの発見につながる可能性もあります。

当院では、経験豊富な内視鏡専門医が最新の機器を用いAIによる診断も併せた正確かつ安全な検査を行っております。慢性の下痢が続く場合や不安がある場合は、ぜひ一度ご相談ください。