大腸カメラを受けましょう!

開業して半年が経過しましたが、

日々大腸カメラを行っていますと、進行大腸がんに遭遇することがあります。

大腸がんは定期的に大腸カメラを受けて大腸ポリープを切除することにより予防することが可能なので、検査で進行大腸癌に遭遇すると残念でなりません。

今月、増加する大腸がんについて権威ある医学雑誌「Lancet オンコロジー」誌にも重要な論文が掲載されました。

内容を簡単にまとめると、

「大腸がんは日本を含む多くの国で発症率が増加しており、特に50歳未満の若い世代での発症が目立ちます。今回の研究では、世界50カ国の中で日本を含む27カ国で50歳未満の大腸がん発症率が増加していました。日本では50歳以上の大腸がんの発症率も増え続けていますが、増加率は50歳未満の世代の方が高い。」

という結果でした。

(https://www.thelancet.com/journals/lanonc/article/PIIS1470-2045(24)00600-4/fulltext)

大腸がんの増加の原因の多くは、食生活の変化(ソーセージなどの加工肉や脂肪の摂取量増加、野菜・果物の摂取量低下、アルコールや運動不足、肥満など)です。特に食生活の変化が若年者層に与える影響は大きく、大腸がんの弱年齢化は海外でも問題とされています。このため米国でも40歳代後半からの大腸がんスクリーニング検査が強く勧められています。

消化器内視鏡専門医・指導医による大腸カメラはつらい検査ではありません。大腸カメラに関するご相談はいつでもお受けします。

世界的にも増加傾向のある大腸がんを積極的に予防しましょう!

新年ですので、万年青(おもと)を活けました。万年青の花言葉には、「長寿」「長命」「永遠の繁栄」などがあり、健康長寿や家内安全などを祈願する縁起物として古くから親しまれてきました。万年青の赤い実は子孫繁栄を表し、万年青の葉で子孫を風や雪から守っています。皆様の健康を祈って、待合に飾らせていただいています。